じぞう流、フィンガーウェーブの作り方 写真解説Ver.

ヘアアレンジ

レトロなフィンガーウェーブヘア。

着物好きからは、人気の高い髪型ですが 美容室でも今は作れる人が少ないし(…と思うんだよね。美容師目線で考えると)

昔の奥様たちは自分でやってたはずだ!

と考えて

古書を読んだり、フィンガーウェーブのセットを作ってた世代の先生に話を聞いたり、

私なりに研究を深めてきました。

こんな動画も作ってみたのですが、

妹から

「手が塞がるので一時停止出来なくて結局わかんなくなるから 写真とテキストで解説してくれ!」

というクレーム(?)が入り、

確かにそれはそうだな。と写真解説版を作ることにしました。

私も手が塞がるので、上手く写真が撮れてないのですが(笑)なにかヒントになれば幸いでございます。

ではではどうぞ。

フィンガーウェーブの作り方

刈り上がってますが、基本は同じです。
後ろのデザインは自由なのでこれは一例です。
顔まわりのウェーブを作る毛は、なるべくしっかり濡らしておくのがおすすめです。ビチョビチョくらいがちょうどいいです。
耳前と後ろで毛を分けておくとやりやすいかも。(私は刈り上げがあるので分けてません)その場合、後ろの毛はゴムで縛っておくと混ざらなくて良いです。

※2024.1.20追記

改訂版の動画がありますので、こちらも併せてどうぞ。

また、こちらの動画内で使ってる神アイテム。

水の代わりにこちらのローションを使えば、どんなに硬い毛の方でもウェーブが作れます!

私の激推しアイテムです。

では、本編へどうぞ。

使うアイテム

私が普段使ってるアイテム。今は100均で大体揃います。

こだわるとすれば、

おすすめはこちらの銀のダッカールピン。

赤い方はよくあるやつ。

何が違うかと言うと、挟むところがU字に凹んでるのわかります?

これでウェーブを押さえると凹み跡がつくので よりウェーブが立体的になります。

フィンガーウェーブ以外で使うと、留め跡がつくのでおすすめしないです。笑

フランス型 ダッカールピン で検索すると出てきます。

分け目を付けます。

顔やばいw

あれ?化粧してます。笑しかも着替えた。
分け目はお好みですが、7:3くらいが作りやすいと思います。

特に前髪の短い方は深めから分けておくとよいです。

濡らします。

濡らすのがかなり重要なので、着物着る前がおすすめです!!!

写真は気取って着替えてますがw

頭洗った後がベストです。

3の方からウェーブ作るよ。

別にどちらからでも良いのですが、メインのデザインは7の量が多い方になるので 3の方でまずは練習がてらいってみましょう。

分け目のすぐ脇にクシをぐさっと立てて、

後ろ側へ押すイメージです。

動かした毛が戻らないように、反対の手の中指で押さえます。

フィンガーウェーブというだけあって、指とクシで形を作るのです。

指の力を大いに使って、なんなら指でウネウネさせる感じで良いと思います。

無理にクシを使おうとすると難しいかも。

中指と薬指でウネウネを挟み込む感じで押さえると、しっかり押さえられます。

ひとウネ作ったら、ピンで仮留め。

その下をまた指で押さえて、くしで梳かしながらウェーブを形づけていく感じです。

基本はこんな感じです。

ウネウネづくり、つかめてきましたか?

ウネウネの数もお好みでどうぞ。

反対側もウネウネさせます。

かきあげた根元に、反対側と同じようにピンを打っておくといいですね。手で見えてない…。

この時、実はあんまり上手く出来てないんですよね〜。綺麗な仕上がりじゃないなあ…。

でも、仮留めなので、ここからアメリカピンでばっちり留めていけばなんとかなります!

ピン留めの極意は、

留まるまで打つ!!

一度挿したピンを抜くと崩れるので、うまく留まらなかったら何本でも追加して打てばいつかは留まります。

なので、髪多めの方は多めにピンのご用意を。

後ろをつくります。

後ろは、低めにまとめてあればなんでも良いので やりやすいもので良いと思うのですが

今回は三つ編みベースでまとめてみました。

雑な解説ですね。三つ編みを丸めて留めるだけなので、量が多いと留めにくいかもしれません。

これ以外のパターンとしては、

・低めお団子パターン

量の多い人、長い方は ウェーブを作る前に 後ろの毛を低めにゴムで束ねて、先にお団子を作っておくとやりやすいと思います。

その場合は、フィンガーウェーブで余った毛をお団子に巻きつけるようにしてピンで留めていきます。

・低めお団子亜種(ギブソンタック)

お団子ではなく、束ねた毛をくるりんぱしてギブソンタックにするのもすてきです。

ギブソンタックの作り方はググってください。(雑)

仮留めをはずして、ピン打ちします。

と、その前に 軽くハードスプレーしておくとやりやすいです。

使うのはおなじみアメリカピン
アメリカピンですが、玉なしの真っ直ぐなものがおすすめです!!!

これ大事!

玉つきピンは留まりが悪い!!!!!

ウネウネしてるやつもダメです。真っ直ぐなやつ推奨。

これほんと大事!
ちなみに、左側のアメリカピン 上下で形が微妙に違うのわかります?

上はやなぎピン

下はアメリカピン

やなぎピンも真っ直ぐ部分が長くてしっかりしてるので多毛さんにおすすめ。最近はダイソーにも売ってます。

ピンの種類間違えてて、私アレンジ出来ない…。って思ってる人も多いのではないかしら?

ピンを買う時気をつけてみてくださいね♪

仮留めピンをそっと外します。

ボワボワして広がってくるので、

すぐに押さえて、アメリカピンで留めます。

ボワボワが収まりました。
こんな感じで、全体のピンやクリップを外しながらアメリカピンを打っていきます。

前髪の短い人は、

写真で示してるあたりにピンを打っておくとよいです。

メリハリをつけるために、長い人もウェーブのへこみのところはこうやって隠しピンをしておくといいですよ。

特に私は刈り上げなので、ココが浮きやすい。気づくとクリーミィマミになるので、ここはしっかり押さえましょ♪

完成図

なるべく見えにくいようにピン打ちしてるつもりでも、自分だと見えてないから結構見えてますね。笑

逆に、ピンを色付きのものにして見せるデザインにしても可愛いと思います。そしたら堂々と留められるし!!!

その他ヒント

動画内でも説明してますが、

ベストはお風呂あがりにウェーブを仮留めまで作っておいて、ネットを被って一晩寝る。

クセのつき方は個人差あると思いますが、私はそうするとウェーブがはっきり付くので 仮留めピンを全部外してもしっかり形になってます。

ただし、安眠できません。笑

痛い。

フィンガーウェーブを仕込んだ寝起き。
しいたけ妖怪w


寝る前に仕込んでおくとこんな感じになります。

1分半くらいからヘアセットしてます。前半はメイク動画。

びちゃびちゃの髪からスタートした場合、仮留め後に弱風のドライヤーをかけるのも手です。

あとは、崩れ対策としては 昔の人みたいにネットを被るのもかなりおすすめではありますが、ネットの種類によっては目立つ!笑

昔の人は髪の洗う頻度も今とは違うし、もともと日本髪も一度結ってもらったらしばらく持たせるのが当たり前だったので こういう洋髪もネットを被って数日持たせてたようなんですよね…。

そうだよね。お風呂事情が今と全然ちがうのです。

今は毎日洗う方がほとんどだと思うので、ヘアスプレーでいいのかなぁ。とも思います。

これみてもよくわからん。って人は…

まゆナベ先生の講座が超わかりやすいのでおすすめです。

しらべ着モノ.coma

しらべ着モノ.coma – 当時の落書きから歴史を学ぶ!昔の着付け美容サイト

斜め上を行くやり方で爆笑でした!さすがです。

オンライン講座は一旦お休みされるとのことですが、気になる方はチェックしてみてください♡

参考資料

昭和8年婦人倶楽部五月号付録

美人になるには

顔型ごとに詳しくウェーブの形を指導してくれます。

かきつけ方…。今は毎日洗うからかきつける事はありませんが。

ウェーブがうまくいった日は、洗わずにネットを被っておやすみになるのも宜しいかもしれませんね。ウフ♡

アレンジ集

ヘッドドレスやトーク帽との相性は抜群♪

ウネウネフィンガーウェーブヘア、ぜひマスターしてみてくださいね!

オサレヘアネット。これは見せるやつ。笑

巨大花。

自作トーク帽

トーク帽の作り方はこちら。

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レースの切れ端をゴムで束ねたやつ。笑
これからもフィンガーウェーブの研究は続きます…。

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