着物の着付け方徹底解説☆着物編

着付けのやり方

こんにちは。着物沼に生息しているじぞうです。

着物の着付け方徹底解説シリーズ第3弾!

やっと着物の着付けに入ります。長かった…。

今回もなるべくわかりやすく解説しようと思います。

前回まではこちら。

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やっとこ着物の着付けに入ります!

着物を着る前の準備

衿が広衿だったら折っておきましょう。

スナップや紐がついてることがほとんどです。たまにないやつもあるけど…。ちなみにこれは紐が片方しか機能しなかった…。

いざ!着付け。

※今回も鏡に映った姿と同じになるように画像反転しています。あと、衿芯を入れてませんのですこし衿元がフニャッとしてます。

着物を羽織ります。

着丈を決めよう。

まず、衿を持ちます。

前にグーンっと引っ張ります。

これくらいの丈かな。

すこしゆるめたりしながら、希望の丈まで引き上げます。

私の場合ですが、ブーツやスニーカーなど履きたい時はくるぶしより上

草履の時はかかとギリギリくらいかな。

草履や下駄でも短めも可愛いけどね。

丈を決めたら前を合わせます。

鏡写しは混乱する(私は)

一旦、仕上がりをシミュレーションします。

仕上がりの感じを確認するために、一旦左手に持ってる方を合わせます。こちらは上になります。

なので、仕上がりのシミュレーションです。マイサイズの着物だと、脇線(脇の縫い目)がちょうど左の脚の側面に来ますが リサイクルだったりして小さい時などはズレます。

あんまり気にしなくていいです。それよりも巻いた時にちゃんと右脚が隠れるくらいになってるかを見てください。

右脚があまり隠れてないようだったら、しっかり隠れるようにズラします。

一度開いて下前を合わせます。

左手の高さが下がらないように気をつけながら一度開いて、反対側(右手で持ってる方・下前)を合わせます。

こちらは左脚が隠れてなくて大丈夫なのでそのままズレないように、しっかり上に引き上げます。

着物が大きめで左脚もしっかり隠れてしまいそうなら反対に折り返した方が足捌きがいいです。

こんな感じで折れてた方がいいです。

あんまり脚をしっかりつつみこんでしまうと歩けません。

とにかく下がらないようにしっかり引き上げておくのがポイントです。(礼装用などいい着物だと重いのでほんとに落ちてきます)

裾はまっすぐよりはどっちも上がるイメージ

腰紐を締めます。

腰紐はしっかり締めましょう!

腰紐はゆるむと崩れますし、腰紐はある程度しっかり締めても苦しくなりません。すごーく細い人だったら食い込むかもしれないけども…。

半分よりすこし短く持って、右腰に当てます。

紐は平らに。

紐はなるべく平らに使いましょう。面を使って押さえる方が苦しくありません。

ぐるっとひと巻きすると、左腰のあたりに来ると思うので、蝶々か 片蝶結びにして余った紐はくるくるからげておきます。

腰紐はゴムのやつも楽ちんでおすすめです。

最近普段は腰紐はゴムばかり。

引っ掛ける金具より、パチンで留める方がおすすめ。

紐をかけたら、シワを取ります。

うしろ姿ね。どっちか分かんないね。

人差し指を、ぐっと紐の下に入れ込みながら左右に引いてシワを伸ばします。

身八つ口をバサバサします。

腰紐を締めたら、

身八つ口(脇の下の穴のところ)から手を入れて 腰紐に引っかかってるあまり布がないか確認します。

紐をかける時に中に一緒に入れ込んでたりするので。

引っかかってたら上に引き出しておきます。

腰紐の上はダブダブしている感じです。

後ろ姿美人にするコツ

着物の魅力って、シルエットを自分でデザイン出来るところだと私は思うのです。

好みにもよりますが、裾つぼまりに仕上げた方が細く見えますし 女性らしいシルエットになるので私は好きです。

裾つぼまりに仕上げるためには、この段階で、写真で上に引き上げてる部分(下前・左胸の下あたりの布)をしっかり上に引き上げます。

ここでしっかり引き上げると後ろ姿がキリッとします。

衿合わせ

着物の衿に取り掛かる前に、長襦袢の衿が崩れてないか確認します。

真っ直ぐ前を見て、口のラインと衿合わせのラインが縦に垂直になってるか

衿は左右歪んでないか、

衣紋は消えてないか、

それぞれ確認してズレてたら適宜引っ張ります。

着物の衣紋の部分を整えます。

後ろは半衿が見えない方がいいので、隠れる位置に来たら 長襦袢につけてたクリップか洗濯バサミで背中心を固定します。

着物の背中心がずれてないか確認。

クリップすら使わないめんどくさがりになってて参考にならずすみません…。クリップはあった方がいいよ!洗濯バサミでいいから。

整ったらコーリンベルトの出番

左脇の下からコーリンを通して、(アジャスターのない方ね!)

衿は大事…。

顔は真っ直ぐ鏡を見るようにして

衿を決めます。

後ろ〜耳の真下はほとんど半衿は見えない感じ。

耳の真下あたりから半衿が見えてきます。ここの幅はお好みです。

私は多めにレトロ感が出る方が好き。

半衿のバランスについてはこちらの記事で解説してます。

好みのバランス見つけてね!

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多めに出したつもりでも、初めの頃は気づくと消えてます。衣紋も消えます。笑

その都度あちこち引っ張ったりして直すんですけどね。

だんだんコツが掴めてきます。

これは着続けないと掴みにくいかも…。

あと、姿勢とか体の使い方も関係するかもしれないな…と思ってます。

決めたら、コーリンベルトを留めて、

留めたところと衿の感じが崩れないように一旦上に持ち上げるようにして

下のいらない布を上に押し上げます。 

押し上げた布を綺麗に畳んで、コーリンベルトで押さえるようにして

ぐるっと背中を回して、右脇から前に持ってきます。

胸元スッキリ

この動作が丁寧に出来るので、コーリンベルトが好きなんです。

胸紐だけでこれをやろうとすると結構難しいです。

2021.7.1追記

最近ほとんどコーリンを使ってません。

でも初めのうちはコーリンがあることで仮留めしながら丁寧に胸元を整えられるので初めはあると便利なのかもなあ…。と思います。

紐と伊達締めだけのスタイルになりました。

金具がないから肌あたりが楽かな。あと、コーリンの注意点としては、きつめにベルトをしてしまうと衿が引っ張られて片側だけ消えたりする場合もあるのでくれぐれもベルトは緩めにするのがおすすめです。

胸紐かけます。

コーリンベルトに引っかかるようにするとズレません。

長襦袢の時よりはやや下めに胸紐をかけます。

胸紐は苦しくないようにからげるだけ。

やや下めにかけるのは、あんまり上だと帯を締めた時にはみ出るから。

コーリンベルトのギリギリ上くらいに締めると、ベルトに引っかかるのでズレにくくなります。

紐は真ん中を胸の中心に当てるような感じで背中でクロスして前に持ってきてからげます。

胸紐の詳しいかけ方は長襦袢編を見てね!

脇を整えます

長襦袢がチラ見えしないように、脇を整えます。

一旦身八つ口の下のところを下に引いて

その後に

後ろの布を前に、

前の布を後ろにかぶせるように

脇を整えます。

後ろにかぶせてるところ

後ろのシワもとります。

指を紐の下に入れて、背中心からサイドに滑らせるようにしてシワを取ります。

衣紋が詰まってたら下に下げてね。

おはしょりを整えます。

おはしょりで悩む人も多そうですが、さほど難しくないです。

ここから右手を入れます。画像は反転してるので騙されないでね!

中のもたもた、分かります?

中にもたもたした部分があるの分かりますか?これはいらない布なので、上に押し上げます。

私の先生は、この部分を臓物といいます。ゾウモツ…。

その臓物を右手で上に押し上げて、

追いかけるように上から左手で押さえます。

不思議なことに上下の柄が合うのよね。

こんな感じでおはしょりが出来てきます。

ここがもたもたするとカッコ悪い。

いらない布たちは上に押し上げて、おはしょりはスッキリさせましょ。

おはしょりの位置(高さ)も考えます。

帯が胸の下あたりにくるので、帯が15〜20センチくらい(大体ひと手幅)そこからおはしょりが指一本くらいの幅になります。

おへその下くらいかな。

伊達締め使わない族…

伊達締めでも紐でもどちらでも。

おはしょりがしっかり固定できれば問題ないです。

伊達締めだとこんな感じ。

おはしょりがまっすぐになってるかも要チェック。

完成!

うしろ
よこ

鏡像じゃない画像でまとめ

着物は、

  1. 丈決め
  2. 腰紐
  3. 衿合わせ決め
  4. 胸紐
  5. おはしょり

です。

動画はこちら

次回は帯結びに入ります〜!お楽しみに。

次回は帯結びです。

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