キルモノvol.7公開しております。そしてウラバナシ…。

お知らせ

今回、なんとか10日のうちに公開できたけれど

かなりギリギリになってしまった。

はて?私は準備をのんびりしていたのか。(いやいつもギリギリにならないとやらないんだけどね。)

いや、テーマが壮大すぎた…。というのが本当のところ。

そんな今回のキルモノのテーマは

大正ロマン。

大正ロマン大解剖【キルモノ vol.7】|キモノキイキイ 着物沼のじぞう
キルモノ vol.7 大正ロマン大解剖

いつも通り、来月10日までは無料公開です。

編集後記というか、感想。

着物を着るようになって、いわゆる昭和なウールの着物もレトロで大好きなのだが

「アンティーク着物」と呼ばれるやつはやっぱり別格だよねえ。と思うようになった。

ひらひらゆれる長いお袖。

鮮やかな色彩。

ちょっと狂気すら感じるほどの斬新で大胆なデザイン。

100年近く、あるいはそれ以上前の衣服が綺麗に残されてて

そしてそれを身に纏える。

ほとんどのものは絹で出来ているはずなのに、手の届く値段で売られている。(むしろ、古いから。と数百円で投げ売りされていることすらある。)

そんなむかしのきものたち。

その着物たちの現役(?)時代である、大正・昭和初期は一体どんな時代だったのだろう…?

大正ロマンとは、果たしてなんなんだ?

てなことを考えつつ、色々調べていたら収拾がつかなくなりました。

ファッションと時代背景

ファッションというものは、常に時代を反映している。と私は思う。

特に、ストリートファッション なんて呼ばれるものを観察するのが私は好きだ。

その街の、普通の人たちの中で起こっている流行。

時には政治的なメッセージも含んでパンクが生まれたり、

平和を訴えてヒッピーが登場したり…

日本だったらバブルの頃はみんなブランド物を持っていたり、

90年代後半は60〜70年代リバイバルもあって古着ブーム。ファストファッションが生まれる前、バブルも弾けて お金がなくてもおしゃれをするには古着だったのかもしれない…。今思うと。

今だったら、ユニクロなどのファストファッションがどこでも手に入るし とりあえずそれを着ておけばそれなりに見えるので便利な世の中だ。

みんなが同じような服の中でより可愛くなるには

服よりもまつ毛にエクステ付けたり、自己投資する方に向かってるような気もする。

また、情報のスピードも速いし 好みの細分化、そして多様性を認める社会になりつつある時代というのもあって(その割には自由なファッションの人は少ない気もするが…)大きな流行というものはこれからは生まれにくそうだ。

そんな中、少しずつ普段着の中に着物を着たい人が増えてきてるのは面白い。

明治が始まるまで鎖国していた日本。

開国して、西洋文化がどっと入ってきて

それらが徐々に一般化してきたのが大正時代。

そこから戦争までの間に、一生懸命洋風なものを取り入れて作られたミクスチャーな日本オリジナル文化。

大正ロマンとは一体何なのか?はちょっと調べたくらいでは私はよく分からなかったけど、きっとその洋と和がうまく混じり合った独特の空気感のことなんだと私は思う。

時代は巡る。

世界の情報が一瞬にして手に入る令和の今。

世界の情報に飽和気味だからこそ、一周まわって着物が新鮮に映るのはそういう時代なのかもしれないね。

これから、令和らしいミックスカルチャーが生まれるのがたのしみだ。

撮影ボツショット集…

はみ出てた。

お腹!

このあと、スーパーで買い物しようと思っててですね。

帯の間に挟んだ買い物メモがこんにちはしてました。

よくみると袴の後ろ板が落ちてます…。

コーデはめちゃくちゃやる私ですが、着付けはちゃんとしたいのです。

丈を短くしたり、帯板入れないゆるっと着付けはアリなんだけどね。

コスモス畑にいってきた。

そっかー。コスモスの時期なのね。

近場でいいところないかしら?と調べてこちらに行ってきました。

上戸川コスモス畑 - Google 検索

潮来市の上戸川コスモス畑。

川沿いの休耕地が一面コスモスになってました。

かなり広大です。

こうやって撮ると、コスモスなんてどこにある?って感じですが…。

よく見るとこんな感じなのだ。

ほぼ誰もいなくて撮影が恥ずかしくなくてよかった。笑

フレディ・マーキュリーかよ。

いい写真だが、着物が見えないのでボツ。

これは結構お気に入り。

用水路があって、下もややぬかるんでるのでブーツで行くの推奨です!!

おまけ。「女ともだち」に学ぶ着付けの違い。

キルモノの最後に少し触れましたが、大正ロマンと言って何故か私の頭に浮かんだのはチャイナドレス。

私の脳内はどこからそんなイメージを?!

って思いましたが、ソースは一条ゆかり先生の漫画でした。

「女ともだち」

ひょんなことから普通の女子高生が出自の秘密を知り、そして女優になっていく…とゆーよーなある種のシンデレラストーリーのようでもあるんだけど

描かれてるのは親友との友情。

着物の描き分けがすばらしいのよ。

お嬢様なこずえは、半衿たっぷり・丸ぐけの太い帯締め、髪型も下ろしてリボンって女学生っぽい。

ちなみに、現代の話です。

大女優の風格!

半衿の出し方と着付け方がさっきと全然違う!!イメージは岩下志麻だったとあとがきにありました。

帯揚げも(多分してるとは思うけど)ほぼ見えず、帯締めも細め。粋な着付け。

並ぶとよくわかる。

ちなみに、作中で演じる映画が戦前の日本が舞台の作品で

上海ロケと、チャイナドレスが出てきてたのでした。ほんとに、チラッと。お話の本筋にはあんまり関係なかったのに、なぜそこだけ記憶してたのか私の脳よ!!!

やっぱり小学生くらいの時にみたものって影響が大きいんですかね〜。笑

さて、次号はどんな特集にしようかな???

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